養 蜂 場
カンノ蜜蜂園本舗の創業は大正10年、北海道の十勝です。
養蜂業は蜜蜂と共に花を追って、毎年日本列島を南北に
縦断します。その途上の兵庫県の東部の川西市にひときわ
養蜂に適した場所がありました。
春には美しいれんげの絨毯、川向かいの五月山はさくらや
サツキ等の花の名勝、南は兵庫県と大阪府を隔てる猪名川
流域の美しい田園地帯。北部は広大な北摂丘陵地、ここに
本拠を移しレンゲ蜜を中心とした養蜂に充填を置くことに
なりました。
蜜の採種は早春のさくらの花に始まりナタネやアカシヤ
にレンゲ。風の香る季節には一面の畑の作物に花粉の交配
をしながら百花蜜を集めます。
夏はひまわりや各種の花が咲き乱れ、やがてコスモス等の
秋の花が咲き乱れます。
この季節になると冬支度の栄養補給にスズメバチ
が巣箱を集団で襲います。特殊なアタッチメントでこれを
撃退します。
その後、肌寒くなった晩秋にビワの花から採蜜して
巣箱はしばしの冬眠に入ります。そうして蓄えた蜜で越冬
した女王蜂と早春に生まれようやく働ける程に育った若い
蜜蜂たちで一番美味しい蜜の取れるれんげに取り組む
のです。